「UGCツール、結局どれがいいの?」
cammmを運営していると、この質問をよくいただきます。正直に言うと、答えるのが一番難しい質問でもあります。
なぜなら、「UGCツール」とひとくちに言っても、やっていることがツールごとにまったく違うからです。レビューを集めるもの、Instagramのフィードを表示するもの、キャンペーンを回すもの——全部「UGCツール」と呼ばれています。
比較記事を読んでも、機能一覧が並んでいるだけで「うちに合うのはどれ?」がわからない。そういう声を何度も聞いてきました。
この記事では、cammmを開発してきた立場から、UGCツールを「何ができるか」ではなく「何を解決したいか」で整理してみます。自社ツールだけを推すつもりはなく、目的によっては他のツールが合うケースも正直に書いています。
ShopifyでD2Cブランドを運営している方を想定していますが、ECをやっている方なら共通する部分が多いと思います。
そもそも「UGCツール」って何をするもの?
UGCツールと呼ばれるサービスは、大きく分けると3つのタイプに分かれます。
タイプ1:レビュー収集型
購入者にメールやポップアップでレビューを依頼し、商品ページに表示するタイプです。写真付きレビューを集められるものもあります。
代表的なツール:Yotpo、Judge.me、U-KOMI
向いているケース:購入後の「お客様の声」を増やしたい。商品ページの信頼性を上げたい。
タイプ2:SNSフィード表示型
Instagramのフィードやハッシュタグ投稿を、ECサイト上にギャラリーとして埋め込むタイプです。
代表的なツール:Socialwidget、EmbedSocial、Sauce
向いているケース:すでにInstagramにUGCがある程度存在していて、それをサイトに表示したい。
タイプ3:キャンペーン型(UGC生成+収集)
Instagram上でキャンペーンを実施し、ハッシュタグ投稿を通じてUGCを「生み出す」ところから始めるタイプです。
代表的なツール:cammm、OWNLY、キャンつく
向いているケース:まだUGCが少ない。キャンペーンを通じてUGCを集めて、ECサイトや広告に活用したい。
タイプ別に比較してみる
| レビュー収集型 | フィード表示型 | キャンペーン型 | |
|---|---|---|---|
| UGCの「生成」 | 購入者のみ | なし(既存を表示) | キャンペーンで生成 |
| UGCの「収集」 | 自動(メール経由) | API連携で取得 | ハッシュタグで自動収集 |
| 許諾管理 | レビュー規約で対応 | ツールによる | 応募時に自動取得 |
| 二次利用のしやすさ | 商品ページ中心 | サイト埋め込み中心 | 広告・LP・メルマガ等 |
| UGCが少ない段階 | 購入数に依存 | 既存投稿が必要 | ゼロから集められる |
| Shopify連携 | 多くが対応 | 多くが対応 | ツールによる |
ポイントは、自分のブランドが今どのフェーズにいるかで最適なタイプが変わることです。
フェーズ別:どのタイプを選ぶべきか
まだUGCがほとんどない段階
新しいブランドや、これまでSNS施策をあまりやってこなかったストアがここに当たります。
この段階でフィード表示型を導入しても、表示するコンテンツがありません。レビュー収集型も、購入数がまだ少ないと集まるレビュー数も限られます。
まず「UGCを生み出す」ところから始める必要があるので、キャンペーン型が合います。
cammmを使っているブランドの中にも、「最初のキャンペーンで50件以上のUGCが集まって、やっと商品ページに載せる素材ができた」という方がいました。ゼロからイチを作る段階では、キャンペーンの力が大きいです。
UGCはあるけど活用できていない段階
Instagramにお客さんの投稿がちらほらあるけど、スクショして保存しているだけ。ECサイトには載せていない——というパターンです。
この場合、フィード表示型で既存のUGCをサイトに反映するのが手っ取り早いです。ただし、許諾を取らずに表示するとトラブルになるので、許諾管理の機能があるかは確認しておいた方がいいです。
UGCを「資産」として回し始める段階
UGCを定期的に集めて、商品ページ・広告・メルマガに使い回す——ここまでくると、単一のツールでは対応しきれないことも出てきます。
理想的には、キャンペーン型でUGCを定期的に生成しつつ、レビュー型や表示型と組み合わせて活用する。このサイクルを回せるようになると、広告費を抑えながらコンテンツを増やし続けることができます。
主要ツール個別メモ
ここからは、よく名前が挙がるツールについて、開発者として調べてきた所感を書いておきます。あくまで個人的な見解です。
Yotpo
レビュー収集の定番。海外発で、Shopifyとの連携も充実しています。写真付きレビューの収集、Q&A機能、SMSマーケティングまで幅広い。ただし多機能ゆえに料金が高めで、日本語対応も完全ではありません。レビューを本格的に武器にしたい中〜大規模ストア向けです。
Judge.me
コスパ重視のレビューアプリ。無料プランでも基本的なレビュー収集・表示ができます。日本語ストアでも使っている方は多いです。UGC「生成」の機能はないので、レビューを集める=購入者に依頼する、という形になります。
U-KOMI
日本発のレビュー+UGC統合型ツール。レビューとInstagramのUGCを組み合わせて表示できるのが特徴です。日本語対応・日本のEC環境に合わせた設計がされています。
Socialwidget / EmbedSocial
Instagramフィードをサイトに埋め込むタイプ。すでにInstagram上にブランド関連の投稿がある場合は手軽に導入できます。ただし、投稿を「集める」仕組みではないので、UGCが少ないブランドには向きません。
OWNLY
SNSキャンペーン全般に対応したプラットフォーム。Twitter(X)のリツイートキャンペーンなども含め、幅広いキャンペーン形式に対応しています。大規模なキャンペーンや複数SNSを横断する場合に向いていますが、料金は高め。Shopify特化ではありません。
cammm
自分たちのツールなので客観的に書くのは難しいですが、cammmが解決しようとしている課題は明確です。
「Instagramキャンペーンでハッシュタグ投稿を集めて、許諾を取って、ECサイトや広告に使う」——この一連の流れを、Shopifyストアが手間なく回せるようにすること。
レビュー収集やフィード表示はカバーしていませんが、「UGCをゼロから生み出す→許諾付きで資産化する」という部分に特化しています。まだUGCが少ないD2Cブランドが最初の一歩として使うケースが多いです。
よくある「選び方の失敗」
機能の多さで選んでしまう
「全部入り」のツールは魅力的に見えますが、実際に使う機能は限られます。月額が高いのに、使っている機能はフィード表示だけ——という話は珍しくありません。今の課題に合った機能を持つツールを選ぶ方が、結果的にコスパが良いです。
「UGCを集める」と「UGCを表示する」を混同する
フィード表示型を導入したのに「UGCが増えない」と感じるケース。表示型はあくまで「ある投稿を見せる」ツールで、投稿を増やす機能はありません。UGCを増やしたいなら、キャンペーンやレビュー依頼など「生成する仕組み」が先に必要です。
許諾管理を後回しにする
UGCを集めて使い始めてから「これ、許可取ってなかった」と気づくパターンです。特にInstagramの投稿は著作物なので、無断でECサイトや広告に使うとトラブルになります。ツール選びの段階で、許諾管理の仕組みがあるかどうかは確認しておくべきです。
まとめ:目的から逆算して選ぶ
UGCツール選びで一番大事なのは、「今、自分のブランドに何が足りないか」を先に整理することです。
- UGCがまだ少ない → まずキャンペーン型で「生み出す」
- UGCはあるけど活用できていない → フィード表示型やレビュー型で「見せる」
- UGCを継続的に回したい → キャンペーン型+表示型を組み合わせる
ツールはあくまで手段です。「何のためにUGCを集めるのか」が明確になっていれば、自然と必要なツールが見えてきます。
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